2022.02.27
斉藤高広 / director
与える人、奪う人。
経営者同士何人かの食事会があったんだけど、そこでの話題がすごく興味深かった。話題は今までどんだけ人に「奪われた」か。経営者のいうそれは、主に取引先からお金がもらえなかったとか、貸した金がかえってこないこないとかだ。酒がすすむにつれ「俺は今までいくらやられたよ」「俺なんかもっとだぜ」という、だんだんと奪われ自慢になっていった。
それからというもの、どうもその話が気になっていている。確かに世の中には悪い人もいるし、いい人もたくさんいる。だけど、奪われてばかりの人もいれば、そういったトラブルに無縁の人もいるわけです。
人は大きく分けて『与える人』と『奪う人』の2種類がいる。思い返すと、仕事を始めたばかりでギラギラしているとき、まわりに奪う人が多かったなぁ。なんだか日々治安の悪い国で自分のカバンをとれれまいと両手でぎゅっと胸に抱えているように、いつも誰かに何かを奪われまいと頑張っていた気がする。たいしたもんも持っていないのに。でも実は、まわりの人は自分の鏡なわけで、その時の自分はおそらくかっこをつけて与える人ぶっていながら、奪う人のほうだったんだろうな。恥ずかしながら。
ある程度のキャリアをつんでから、自分がミスをしたこと以外でお金を回収できなかったことは一度もない。自分自身が与えるということについて少しずつ理解できるようになってきたし「与える人」と「奪う人」が秒速でわかるようになったから。「あっ、奪う人だ」と感じたら、すーとうまいこと距離をおけば、なにかかを奪われることはないからね。だけどこれ、簡単そうで、結構むずかしいんだよなぁ。
与える人と一緒にいると純粋に楽しい。お仕事をするのでも、遊ぶのでも、いつも相手をどう喜ばそうとか、楽しませようしている人たちとの時間はほんとうに心地がよく、のんきで平和だ。そして、与える人が誰かを連れてくると、確実にその人もまた与える人だったりするからおもしろいよね。
ではまた☆
斉藤高広
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